サラダ春菊という、そのまま生で全部食べられる春菊が手に入りました。
春菊・アーモンド・レモンの組み合わせは、抗ストレス効果、筋肉や骨を育てる、美肌、腸内環境をよくするといった点からもとても効果的です。
|材料
2人分
サラダ春菊 ... 70g
* サラダ春菊がない場合は春菊の葉の部分だけを使って下さい
塩 ... 適量
レモン果汁 ... 8g(1/8個分)
エクストラバージン・オリーブオイル ... 5g
きざんだアーモンド ... 15g
レモンピール(細切りか削ったもの) ... 2g
|作り方
1. サラダ春菊をひと口大にし、洗い、しっかり水気を切り、ボールに入れる。
2. 1.のボールに塩、レモン果汁を加えて混ぜる。さらにエクストラバージン・オリーブオイルを加えて混ぜる。
3. 器に、2. を盛り付け、きざんだアーモンドとレモンピールをのせる。
|食材について
春菊
野菜の中でも「βカロテン」の量がずば抜けて高いです。「βカロテン」は体内で「ビタミンA」になります。この「ビタミンA」、皮膚や粘膜の健康を保つ作用があるので、肌荒れや乾燥対策に役立ちます。
血液の生成に欠かせない「鉄」や「葉酸」、整腸作用を促す食物繊維も豊富。
以外なことに、春菊は「カルシウム」が豊富。カルシウムの骨への定着を促す「ビタミンK」もあるので、とても効率的です。
豊富な「クロロフィル」は、栄養を吸収する役割の小腸の不純物を除去し、新陳代謝を促すので美肌に効果的。ビタミンB2は、脂質の代謝を促してエネルギーに変える作用があるので、疲労回復に効果的。
独特な香りは「α-ピネン」「ベンズアルデヒド」「リモネン」など10種類以上の成分からなり、自律神経への作用、胃腸の働きを高める効果が期待できます。
アーモンド
アーモンドには、「ビタミンE」、「カリウム」「リン」「マグネシウム」「カルシウム」「鉄」「亜鉛」「マンガン」のミネラル類、食物繊維が豊富。また、アーモンドの油分は「不飽和脂肪酸」で構成されています。
近年、改めて注目されているスーパーフードです。
レモン
かんきつ類の中でも「ビタミンC」含有量がトップクラス。
「ビタミンC」は免疫力を高める「インターフェロン」の生成、抗ストレスホルモンの生成の働きを促します。
レモンには「カルシウム」が豊富で、レモンに含まれる「クエン酸」にはキレート効果(吸収されにくい成分を吸収されやすい形に変えて吸収したり、体内の有害物質を排出しやすい形に変えて排出したりする働きのこと) があり、「カルシウム」を腸から吸収しやすくします。
レモンの皮には、レモン全体の90%の「ポリフェノール」が含まれています。
「レモンポリフェノール」のフラボノイドの主な成分は「ヘスペリジン」と「エリオシトリン」。これらは抗酸化、抗アレルギー、コレステロールの抑制、毛細血管の保護など、フラバノン類の中でも多くの生理作用を持ち、効果効能の高い成分です。
また、レモン果汁の5~10倍の「ビタミンA, C」「カルシウム」「ベータカロテン」「カリウム」を含んでいます。
オーガニックのものや国産品で安全なものを選んで、皮まで食べたい食品です。
|脳への効果
ストレスが多いと「コルチゾール」に代表される副腎髄質ホルモンが分泌されますが、これらが合成される時、大量の「ビタミンC」が消費されます。うつ、倦怠感、疲労感対策に「ビタミンC」を積極的に摂るのが有効とされています。レモンはこれらの対策に有効な食材と言えます。
春菊とレモンの香り由来成分「リモネン」などには、自律神経を整える作用があります。
|腸への効果
春菊、アーモンド、レモンの皮に豊富に含まれる食物繊維は整腸作用を高めます。
食物繊維は人間の免疫にとって非常に重要な役割を果たします。
免疫細胞は外敵が侵入すると攻撃する性質がありますが、時として暴走し、本来攻撃すべきでないものまで攻撃してしまいます。これがアレルギーや自己免疫疾患の原因であることが突き止められてきました。
腸内細菌の一種である「クロストリジウム菌」は、食物繊維をエサとして食べ、「酪酸」を物質を盛んに放出します。この物質は、腸に集結する免疫細胞を落ち着かせるメッセージを伝える役割を担っています。クロストリジウム菌が出した「酪酸」が、腸の壁を通って、その内側にいる免疫細胞に受け取られると、Tレグ(仲間の免疫細胞の過剰な攻撃を抑える役割を持つ"ブレーキ役"の細胞)へと変化します。
つまり、食物繊維をしっかり摂って腸内環境を整えることは、免疫の"アクセル"と"ブレーキ"のバランスを良い状態にすることにつながるのです。
|筋肉への効果
「ビタミンC」は筋肉を構成するたん白質の合成に欠かせません。
レモンの「ビタミンC」、アーモンドに含まれるミネラルは筋肉の生成に大きな貢献をしてくれることでしょう。
|栄養素
エネルギー:79kcal
たんぱく質:2.3g
脂質:6.7g
炭水化物:3.6g
1人分。文部科学省作成の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に基づいた栄養成分表です。
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