豚ヒレのロースト 岩下の新生姜風味の水切りヨーグルト

綺麗な豚ヒレを見つけたのでローストにしました。

冷蔵庫にあった野菜類を付け合せに。

岩下の新生姜と水切りヨーグルトの組み合わせは、とても美味しいソースになります。

さやいんげんは、豚フィレのたんぱく質の吸収を高める。抗ストレスホルモンを生成する。PMS(月経前症候群)改善に効果がある。とされ、女性に摂って頂きたい食品です。


|材料 

2人分

豚ヒレ ... 260g

タイム ... 2枝

※ 塩(重量に対して1.5%)をまぶし、冷蔵庫で一晩マリネ。

※ タイムはなくても結構です。ローズマリーなど、お好きなハーブを合わせても香りがよくなります。


【岩下の新生姜風味の水切り無脂肪ヨーグルト】

水切りヨーグルト ... 55g(水切り前の重量:150g)

岩下の新生姜のつけ汁 ... 5g

塩 ... 少々


【付け合せ】

トマト ... 100g(小1個)

にんにくのみじん切り ... 1g(チューブのすりおろしにんにくでも可)

下ゆでしたさやいんげん ... 80g

エリンギ ... 90g

岩下の新生姜の千切り ... 20g


|作り方

【岩下の新生姜風味の水切りヨーグルト:約4人分】

1. コーヒードリッパーなどで一昼夜かけて無脂肪ヨーグルトの水をきる。

※ 水分は栄養豊富なホエイです。捨てずに頂きましょう。

2. ボールに1.の水を切ったヨーグルト、岩下の新生姜のつけ汁を入れ、よく混ぜる。必要であれば、塩少々で味を整える。

3. 2.をタッパーなどに入れ、冷蔵庫で保管する。


【豚フィレのロースト】

1. 豚ヒレを冷蔵庫から出し、室温に戻す。オーブンを120℃に予熱する。

2. フライパンに油少々(分量外)を敷き、中火で1.の豚の表面を色よく焼く。

3. 2.の豚ヒレをアルミホイルで包み、予熱したオーブンで、15~20分かけて加熱する。途中、1~2度豚フィレを返す。

※ 豚ヒレの一番厚い部分に竹串や楊枝を刺し、2~3秒してから唇の下辺りに当ててみて下さい。冷たければまだ芯まで加熱されていません。じんわり温かければ芯まで加熱されています。

4. 3.の豚ヒレをオーブンから取り出し、温かい場所で10分くらい休ませる。

※ 肉汁は旨味の塊です。そのままソースとして美味しく頂けます。今回はエリンギとさやいんげんに火を通す時の仕上げに加えました。


【付け合せ】

1. エリンギをフライパンに入れ、塩をし、中火で加熱する。熱に反応する音がしてきたら、オリーブオイル少々(分量外)と下ゆでしたさやいんげんを加えて火を通す。

2. トマトはヘタを取り除き、横に半割りにする。塩をし、にんにくのみじん切りをまんべんなく塗る。フライパンにオリーブオイル少々(分量外)を敷き、中火で両面を焼く。


【仕上げ】

豚ヒレをカットし、付け合せや岩下の新生姜風味のヨーグルトなどを盛り付ける。



|食材について

豚ヒレ

最上の部位とされ、やわらかく、味の良さが特徴。

豚肉には吸収効率にも優れた良質なたんぱく質が豊富。フィレは、100g中22.7gのたんぱく質が含まれ、低脂肪・高たんぱくな非常に優秀な食品です。

疲労回復のビタミンと呼ばれる「ビタミンB1」が、牛肉に比べて約10倍で、全食品類の中でも断トツの多さ。体内で糖質をエネルギーへと変換するのに必要な栄養素であり、疲労回復や倦怠感を緩和させる効果があります。


さやいんげん

「βカロテン」が豊富で、体内で「ビタミンA」に変化し、皮膚や粘膜の抵抗力を高めるので、肌の健康を保つ効果が期待できます。

必須アミノ酸「リジン」が含まれていて、「カルシウム」の吸収を高め、コラーゲンの生成に効果を発揮します。

また「リジン」には免疫力を高めたり、ホルモンを生成して女性の受精率を高める働きも。ブドウ糖の代謝を良くし、ダイエット効果も期待できます。

抗ストレスミネラルと呼ばれる「マグネシウム」が豊富。「マグネシウム」は、抗ストレスホルモンを生み出す副腎皮質の機能を高めます。また、PMS(月経前症候群)の改善も期待できます。

エネルギーを生み出す回路「クエン酸回路」を潤滑にする「アスパラギン酸」を多く含みます。この「クエン酸サイクル」は非常に重要な身体の機能で、生きるために必要なエネルギーを作り出し、脂肪や乳酸を分解し、エネルギーに変換するサイクルです。


|脳への効果

豚フィレに含まれる「ビタミンB群」の内でも、「ビタミンB12」は自律神経に直接働きかけ、自律神経の安定化を促します。

さやいんげんの「マグネシウム」は中枢神経において重要な役割を担っています。ストレスがかかると大量の「マグネシウム」が消費されることが研究で明らかになっていて、「マグネシウム」欠乏が、うつ病、PMS(月経前症候群)を引き起こす原因であると考えられています。積極的に「マグネシウム」を含む食品を摂り、予防することが大切です。


|腸への効果

今回の食品の組み合わせでは「シンバイオティクス」に注目します。

ヨーグルトの乳酸菌は、適正な量を摂取したときに有用な効果をもたらす生きた微生物。これが「プロバイオティクス」。

さやいんげんやエリンギの食物繊維は、腸内の有用菌の働きを助ける物質。これが「プレバイオティクス」。

この2つを組み合わせて体内に入れることを「シンバイオティクス」といいます。つまり、「プロバイオティクス」の乳酸菌が、腸内で有効な活動をするために必要なエサ「プレバイオティクス」物質である食物繊維を同時に摂って、腸内環境を良好にする効果を期待できるのです。


|筋肉への効果

豚フィレのたんぱく質をさやいんげんの「アスパラギン酸」や「マグネシウム」が効率良い筋肉生成を促します。

特にトレーニングや運動後は、エネルギー産生に「マグネシウム」が多く消費されているので、しっかり摂って疲労回復を促したいところです。


|栄養素

豚ヒレ:130g

エネルギー:169kcal

たんぱく質:28.9g

脂質:4.8g

炭水化物:0.4g


付け合せ

エネルギー:47kcal

たんぱく質:3.6g

脂質:0.5g

炭水化物:10.4g


合計

エネルギー:216kcal

たんぱく質:32.5g

脂質:5.3g

炭水化物:10.8g


1人分。文部科学省作成の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に基づいた栄養成分表です。


「ビタミンB群」の多い豚ヒレは安価で、身体にしっかりと効いてくれます。

今回は冷蔵庫の中にあった野菜をどんどん付け合せにしたひと皿。色々な味が楽しめました。

みなさんも、お好みの付け合せと楽しんでみて下さい。

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