マグロは美味しくてヘルシーな食品として世界中で人気ですが、アラはさらに優れた栄養を含んだ部位です。
近年、お刺身にする部位のマグロの価格が上がっていますが、アラは非常に安いのも大きな魅力。
ちょっとした工夫でアラに多く含まれる血合い独特の匂いが抜けるので、状態の良いものを見つけたら、ぜひ食べましょう。
|材料
マグロのアラ ... 1パック(写真は60g)
塩 ... マグロのアラの重量に対して1%
仕上げ用エクストラバージンオリーブオイル ... 3g
※ エクストラバージンオリーブオイルはお好みで。
|作り方
1. マグロのアラの重量に対して1%の塩を計量し、マグロのアラにすりこむ。
※ アラには骨がある場合があるので、怪我をしないように気を付けて下さい。
2. 20~30分放置し、アラから出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取り、ラップに包んで、冷蔵庫で一晩寝かせてマリネする。
3. オーブンを220℃に予熱し、天板にクッキングシートを敷いて2.のアラを置き、15~20分を目安にローストする。
4. 3.をお皿に盛り付け、仕上げ用のエクストラバージンオリーブオイルを回しかける。
お皿の右に盛り付けた「トマトのムース」のレシピ
お皿の左側に盛り付けた「きゅうりと岩下の新生姜のサラダ」は、きゅうりと岩下の新生姜を細切りにし、岩下の新生姜のつけ汁を加え、混ぜたもの。
色々アレンジできます。
|食材について
マグロのアラ
良質なたんぱく質を豊富に含み、アミノ酸スコア(食品に含まれるたんぱく質を構成する必須アミノ酸の含有バランスを評価する指標。アミノ酸スコアが100に近いほど体内でたんぱく質が有効利用される)は、牛乳、牛肉、鶏肉、豚肉、あじ、いわし、さけに並んで100。
また、100g中に含まれるたんぱく質は26.4gで全食品中トップクラス。まぐろのたんぱく質中には、脂肪の酸化を防ぎ、「ビタミンE」と共同で過酸化脂質を分解する働き必須微量元素「セレン」も含まれているのも見逃せません。
「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は、「オメガ3」と呼ばれる不飽和脂肪酸で、脳の情報伝達をスムーズにし、記憶力の低下を防ぎ、気力の低下や不安を抑え精神を安定させる効果が期待できます。
「EPA(エイコサペンタエン酸)」は、「DHA」同様、「オメガ3」脂肪酸で、血液内で血管を拡張したり収縮させたりする働きが。血栓を予防し、心臓病を防ぐ効果が期待できます。
血合いの多い部位のアラには、コレステロールの代謝促進や肝臓強化に優れた効果を発揮する「タウリン」、鉄分やミネラル、美肌効果の高い「ビタミンE」が多く含まれています。
|脳への効果
「DHA」は記憶を司る脳の海馬の長期増強に必須で、記憶や空間認知に大きな役割があります。また、中枢神経の神経細胞新生を促します。
脳には血液から必要な物質だけを交換するしくみがあり、「血液脳関門」と呼ばれます。脳細胞を有害物質から守るバリア機能で、アミノ酸やブドウ糖、アルコールなど一部の物質しか通過しません。「DHA」はこの脳関門を通過できることができる数少ない物質です。
これらの事から「DHA」は、記憶力を高め、ボケ防止に効果的であるとされています。
「DHA」や「EPA」を構成するオメガ3脂肪酸は、炎症抑制効果があるとされ、炎症状態によって起きる気力の低下や精神不安を和らげるので、ストレス対策やうつ対策への効果が期待できます。
|筋肉への効果
筋肉生成に欠かせない、豊富な良質たんぱく質、BCAA、鉄分を多く含みます。
100g中に含まれるたんぱく質は、牛肉や鶏肉よりも多いです。
マグロの血合いに含まれる「タウリン」がコレステロールの代謝を促す点も見逃せません。
|栄養素
エネルギー:125kcal
たんぱく質:26.4g
脂質:4g
炭水化物:0.1g
マグロのアラ100gのみ。文部科学省作成の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に基づいた栄養成分表です。
マグロのアラは、ぜひ女性に召し上がって頂きたい食品です。
血を生成する鉄分、美肌効果がある「ビタミンE」、コレステロールの代謝を促す「タウリン」、低脂肪、高たんぱく。
身体を強くし、美容にも効果を発揮する食品といえます。
後日買ったキハダマグロのアラです。
塩をして10分位経ったところ。脱水効果で、水が浮いてきているのが分かります。
ちなみに...
1.2kgも入って税込321円。
買う側としてはとてもありがたいですね。
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